新NISAスタートで投資元年とも呼ばれている2024年ですが、FXや暗号資産も含めて投資詐欺に関する事件は相変わらず後を絶ちません。
本日は投資に関する近年の詐欺事件の傾向を紹介します。
◆SNSで発生!有名人詐欺広告
FacebookやInstagram、X(旧Twitter)では関心のある広告が配信されています。
その広告では有名人がおすすめする投資商品や投資を助言するといった内容の広告を見かけることがあります。
「完全無料!お金を稼ぐ方法を教えます」といった文言とテレビ等で見たことがある有名人ということで気になってクリックして進むと、LINEグループに招待され、メッセージのやり取りが始まります。
そのままやりとりを続けると、指定された投資会社の口座開設に進み、実際に取引をして利益が出たことをニセの運用実績を送ってして信用させ、さらに追加でお金を振り込ませます。
出金しようと思うと認証金が必要と言われて、さらに振り込んで、それでも出金できずいつのまにかLINEも消えて詐欺だと気が付くパターンが多いです。
(出典:2024年5月1日朝日新聞)
詐欺広告として写真を無断に使われた著名人もこういった広告を規制するようにMetaを訴える騒動に発展していますが、広告も巧妙な作りになっており、なかなか取り締まれないのが現状です。
SNSからの広告で詐欺の被害にあうのは投資関連だけでなく、ロマンス詐欺、占いやダイエット、美容系、教育系のセミナーといったものまで幅広く存在します。
◆X(旧Twitter)で見かける詐欺
こちらは投資経験がある程度ある方が引っかかりやすい詐欺がX(旧Twitter)にて発生しています。
市況速報等でよく情報収集で使われるX(旧Twitter)ですが、フォローしている投資家になりすましたニセアカウントで詐欺に誘導される可能性があります。
例えば羊飼いのXアカウントもそうなのですが、ツイートに連なっている中に、こんなツイートがあります。
(出典:羊飼いのXより)
本物と同じプロフィール画像のアカウントで、LINEへ誘導するリンクが。
実際に登録した人とはLINEで投資に関するやりとりがされているようです。
(出典:投資家クロユキ@FXトレーダーXより)
こういったLINEのやりとりは外国人が行っていることが多く、日本語が怪しいのが特徴です。
上記の詐欺はLINEやMesengerなど直接やり取りができるアプリに誘導される点が共通です。
◆詐欺にあわないために気を付けること
詐欺被害にあわないためには、簡単に儲かる話はないということ。
FXや暗号資産は金融商品取引法に基づいて登録を受けた業者しか取り扱えないので、免許、許可、登録等を受けている業者かどうか金融庁のホームページから確認できるので、事前に確認することが大事です。
こちらの画像も参考に、気を付けてください。
(出典:朝日新聞記事)
以前羊飼いのFXブログでも詐欺を取り上げた記事があるので、詐欺に遭わないためにも参考にして下さい。
→羊飼いのFXブログ『高額商材事件簿その①[前編]』
→羊飼いのFXブログ『高額商材事件簿その②[後編]』