2024年02月21日

FXの確定申告方法-2024年版-

今年も確定申告の季節がやってきました。

提出期限は2024年2月16日~3月15日で、2023年(令和5年)分の申告を行います。

今回はFXで利益が出た場合の確定申告のやり方を紹介します。

>>このブログのRankingは・・・・??
★FXの確定申告が必要な人

確定申告は年間の収入が2,000万円以下の会社員の場合は勤務先で年末調整という作業で所得税を清算しているため、確定申告は不要ですが、FXで利益を得た場合(給与所得や退職所得以外の所得の年間合計が20万円以上)は確定申告をする必要があります。
また、FXで損失が出た場合も翌年以降(最大3年間)、損失の繰り越しができるので、確定申告が必要です。

★FXにかかる税金は?

所得税:15%
住民税:5%
復興特別所得税:0.315%(2037年まで)

※利益の計算方法
為替差益+スワップポイント-必要経費(書籍、セミナー代金など)

計算式で求めたFXの利益に20.315%の税率をかけると、納税額を算出できます。

★FXの確定申告で必要な書類

FXの確定申告では以下の4点の書類が必要です。

【提出用】
・申告書(第一表、第二表)
・申告書第三表(分離課税用)
・先物取引にかかる雑所得等の計算明細書
・所得税の確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)※FX損失の繰越控除を使う場合

【申告書作成用】
・年間取引報告書(年間損益報告書)
・給与所得の源泉徴収票

年間取引報告書は取引で使用しているFX取引会社のホームページからダウンロードができます。

★FXの確定申告の書き方

(1)申告書第一表(左側)

はじめに、左側の「収入金額等」「所得金額」「所得から差し引かれる金額」を、源泉徴収票を見ながら記入します。

FXの確定申告申告書第一表
※クリックで拡大します。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁、「申告書第一表・第二表」を加工して作成

(2)先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書

まず、上部に氏名を記入し、「雑所得用」を丸で囲みます。
取引の内容の箇所は、種類に「外国為替取引」、決済の方法に「仕切」と記入します。
総収入金額の箇所は、「差金等決済に係る利益又は損失の額」の空欄に<年間取引報告書>に記載の「損益合計金額」を記入します。
(2)(3)に該当がなければ、(1)の金額2,000,000円をそのまま(4)に記入します。
(7)~(9)「その他の経費」に、FXの経費として認められるセミナー代、書籍代、ソフトウェア代などを記入し、(11)に合計8,000円を記入します。
(4)「総収入金額」から(11)を引いた値1,992,000円を記入します。

FXの確定申告先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
※クリックで拡大します。
引用:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁、「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」を加工して作成

(3)申告書第三表 分離課税用

・「先物取引」に、<先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書>の(4)「総収入金額計」2,000,000円を記入します。
・(74)「先物取引」に、<先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書>の(12)「所得金額」1,992,000円を記入します。
・税率の計算
まずは、課税所得を記入していきます。
・(12)「総合課税の合計額」に、<申告書第一表>の(12)「所得金額」2,020,000円を、また(29)に<申告書第一表>の(29)「合計」1,160,000円を記入します。
(77)に、(12)から(29)を引いた金額860,000円を記入します。
そして、(82)「(74)対応分」には、(74)「先物取引」の金額1,992,000円をそのまま記入します。

◆給与の課税所得に対する税額を計算
(85)「(77)対応分」には、「令和5年分所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」P24の方法で算出した金額を記入します。計算方法は、(85)の課税所得の金額によって異なります。

今回の例は、給与所得が(12)2,020,000円で、社会保険料控除等の所得控除が(29)1,160,000円なので、控除額を差し引くと所得金額は(77)860,000円になります。
この所得金額の税額を「令和5年分所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」P.24によると、課税される所得金額に0.05をかけたものが税額になります。
つまり、(85)「(77)対応分」には860,000円に0.05をかけた金額(=43,000円)を記入します。

◆FXの課税所得に対する税額
FXの課税所得に対する税率は一律20.315%ですが、単純に20.315%をかけて、税額を出すのは誤りです。
20.315%の内訳は、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%です。

まずは所得税15%から計算していきます。
(82)に15%をかけた値298,800円を、(90)「(82)対応分」に記入し、(93)に(85)~(92)の合計額341,800円を記入します。

FXの税率の残り住民税5%、復興特別所得税0.315%については、住民税はこの確定申告書を元に各地方自治体が計算するので、今回算出する必要はありません。
復興特別所得税は申告書第一表に戻って記入します。

FXの確定申告申告書第三表
※クリックで拡大します。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁、「申告書第三表(分離課税用)」を加工して作成


(4)申告書第一表(右側)

最後に<申告書(第一表)>の右側を埋めます。
まず、(31)に<申告書第三表(分離課税用)>(93)の数値341,800円を転記します。
(30)は給与所得のみの場合は(12)-(29)の金額を記載しますが、<申告書第三表(分離課税用)>を作成した場合は記入しません。
(31)にはすでに給与所得の税額が含まれているため、給与所得をもう一度記入する必要がないためです。
ここから先は通常の確定申告と同じですが、復興特別所得税0.315%の計算が必要です。

復興特別所得税は(44)で計算します
この場合税率は2.1%と印字されていて0.315%ではありません。
(31)に転記した税額は、すでにFXの所得税15%が含まれた値です。
詳しくはFXの課税所得に対する税額の計算方法をご参照ください。
所得税15%に2.1%をかけることで、15%×2.1%=0.315%となり、結果的にFXの所得に対して0.315%の(44)復興特別所得税7,177円が申告されるという仕組みです。
FXの確定申告申告書第一表
※クリックで拡大します。
出典:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁、「申告書第一表・第二表」を加工して作成


損失が出た場合はFXで損失が出た場合の必要書類は、以下の通りです。
通常の確定申告の必要書類に加え、申告書第四表(一・二)(損失申告用)が必要になります。
また繰越控除を利用するときは、所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)も用意しましょう。


ここから先は一般的な確定申告の流れと同じです。

★申告書類の提出方法

確定申告書の提出方法は、e-Tax、郵送、税務署に持ち込みの3通りがあります。

締め切りを忘れないように、申告しましょう。

posted by FX主婦 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 有効なFX情報 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック