9月に入り、次第に秋めいてきました。今週は朝の出勤時間帯はかなり涼しいですし、昼間は多少蒸しますがそんなに極端に暑いとは感じなくなってきました。
こういった季節の変わり目は体調も崩しやすいので気をつけなければいけませんね。
◆先週の経済指標の結果と為替相場◆
先週(9/5~)の為替相場の流れを復習します。
【月曜日】
NY市場ではユーロドルが売られる展開となった。欧州の債務危機の悪影響から欧州銀行に資金調達難の観測が浮上し、欧州株が急落。メルケル独首相率いる連立与党が地方議会選で惨敗したことも投資家心理を冷やし、ユーロ売りが優勢となった。市場では「1.4100ドルに観測されていたオプションのバリアの下抜けを狙った仕掛け的な売りも出た」との指摘があり、一時8月5日以来の安値となる1.4060ドル前後まで下げ足を速めた。一方、ドル円はじり高。対ユーロや資源国通貨でドル買いが強まった影響で、一時76.99円まで上げた。なお、米国市場がレーバーデーの祝日で休場のため、中盤以降は取引参加者が減少し値動きが細った。
【火曜日】
NY市場ではユーロドルが売られる展開となった。「独政府高官の話として、メルケル独首相はギリシャのユーロ離脱を警告した」との一部報道が伝わると、1.4028ドルまで売りが先行。その後1.4000ドルに観測されていたオプションのバリアに絡んだ防戦買いなどが入り、下げ渋る場面もあったが買いは長続きしなかった。欧州債務危機で悪影響を受けやすい欧州銀行に資金調達難の観測が浮上するなか、ダウ平均が一時300ドル超下落したためユーロの戻り売り圧力が強まった。1.4000ドルの下抜けを狙った仕掛け的な売りも出て、一時7月13日以来の安値となる1.3972ドルまで下げ幅を広げた。
【水曜日】
NY市場でユーロドルは下値が堅かった。ドイツ連邦憲法裁判所がギリシャ支援について違憲ではないとの判断を示したことで、債務問題を抱える欧州諸国への金融支援をめぐる不安が後退し欧米株価が上昇。投資家がリスク回避姿勢を弱めたことで一時1.41ドル台前半まで値を上げた。ただ、ギリシャに対する第6次融資の目処がたっていないこともあり、欧州時間に付けた日通し高値1.4150ドルには届かなかった。一方、ドル円はもみ合い。市場では「8日のオバマ米大統領の雇用対策についての議会演説や、バーナンキFRB議長の講演の内容を見極めたい」との指摘があり、相場は狭いレンジでの値動きとなった。
【木曜日】
NY市場でドル円は買い戻される展開となった。トリシェECB総裁が「ユーロ圏景気の下方リスクが増している」と述べたことでユーロドルが下落すると、対円でもドル買いが進み一時77.59円まで値を上げた。バーナンキFRB議長が講演で、追加の金融緩和に関する具体策を示さなかったことで全般ドル買いが加速した。ユーロドルは一時7月12日以来の安値となる1.3872ドルまで売り込まれた。一方、ドルスイスフランは一時0.8770スイスフランまで上昇した。トリシェECB総裁が「SNBの決定を尊重する」と述べ、SNBの行動に一定の理解を示したこともドル買い・スイスフラン売りにつながった。
【金曜日】
NY市場ではユーロが売られる展開となった。ユーロドルは一時2月22日以来の安値となる1.3626ドルまで値を下げたほか、ユーロ円は2001年7月12日以来およそ10年ぶりの安値となる105.30円まで下げ幅を広げた。シュタルクECB専務理事が突如辞任を発表すると、ギリシャなど欧州の債務危機をめぐる当局者の足並みが乱れているとの見方が浮上し、ユーロ売りが優勢となった。「ギリシャが週末にデフォルトを宣言する」との噂が出回ったこともユーロの重荷となった。ドイツ株や米国株など主要な株価指数が軒並み下落し、投資家がリスク回避姿勢を強めたこともユーロ安を後押しした。
日付 | 内容 | 結果値 | 市場予想値 |
09/05 (月) |
特になし | -- | -- |
09/06 (火) |
豪)RBA政策金利&声明発表 | 4.75% 据え置き |
4.75% 据え置き |
ISM非製造業景況指数 | -- | 51.2 | |
09/07 (水) |
日)BOJ政策金利&声明発表 | 0.10% 据え置き |
0.10% 据え置き |
日)白川日銀総裁の記者会見 | -- | -- | |
加)BOC政策金利&声明発表 | 1.00% 据え置き |
1.00% 据え置き |
|
09/08 (木) |
ベージュブック (地区連銀経済報告) |
-- | -- |
英)BOE政策金利&声明発表 &BOE資産購入枠決定 |
0.50%据え置き/2000億据え置き | 0.50%据え置き/2000億据え置き | |
欧)ECB政策金利&声明発表 | 1.50% 据え置き |
1.50% 据え置き |
|
欧)トリシェECB総裁の記者会見 | -- | -- | |
週間新規失業保険申請件数 | 41.4万件 | -- | |
貿易収支 | -448億 | -500億 | |
09/09 (金) |
週間原油在庫 | -396万 | -- |
消費者信用残高 | +119.65億 | +60.00億 | |
卸売在庫 | +0.8% | +0.8% |
※9/5~9/9 米ドル円とユーロドルの動き
週間レンジ
通貨ペア/高値/安値/終値
米ドル円/77.848/76.723/77.607(高値と安値の値幅は1.125)
ユーロドル/1.42468/1.36272/1.36507(高値と安値の値幅は0.06196)
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◆今週のポイント◆
日付 | 内容 | 前回値 | 市場予想値 |
9/12 (月) |
3年国債入札 | -- | -- |
9/13 (火) |
輸入物価指数 | +0.3% | -0.7% |
IBD/TIPP景気楽観度指数 | 35.8 | 37.5 | |
10年国債入札 | -- | -- | |
財政収支 | -1294億 | -1320億 | |
9/14 (水) |
生産者物価指数 [前月比/前年比] |
+0.2%/+7.2% | -0.1%/+6.4% |
生産者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
+0.4%/+2.5% | +0.2%/+2.6% | |
小売売上高 | +0.5% | +0.2% | |
小売売上高【除自動車】 | +0.5% | +0.2% | |
企業在庫 | +0.3% | +0.5% | |
週間原油在庫 | -396万 | -- | |
30年国債入札 | -- | -- | |
9/15 (木) |
NZ)RBNZ政策金利&声明発表 | 2.50% 据え置き |
2.50% 据え置き |
ス)SNB政策金利&声明発表 | 0.25% 据え置き |
0.25% 据え置き |
|
欧)消費者物価指数【確報値】 [前月比/前年比] |
-0.6%/+2.5% | +0.2%/+2.5% | |
週間新規失業保険申請件数 | 41.4万件 | -- | |
消費者物価指数 [前月比/前年比] |
+0.5%/+3.6% | +0.2%/+3.6% | |
消費者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
+0.2%/+1.8% | +0.2%/+1.9% | |
NY連銀製造業景気指数 | -7.72 | -3.95 | |
第2四半期経常収支 | -1193億 | -1215億 | |
鉱工業生産 | +0.9% | +0.1% | |
設備稼働率 | 77.5% | 77.5% | |
フィラデルフィア連銀景況指数 | -30.7 | -15.0 | |
9/16 (金) |
対米証券投資 【ネット長期フロー】 |
+37億 | -- |
対米証券投資 【ネットフロー合計】 |
-295億 | -- | |
ミシガン大消費者信頼感指数 【速報値】 |
55.7 | 56.3 |
今週は月曜日と火曜日の材料がやや薄めの印象がありますが、各曜日とも各種経済指標や米国債入札結果の発表などの予定が控えており、極端な材料難という感じの1週間にはなりにくそうです。
ドル円が動いても動かなくても、かなり神経を使わされる難解な相場展開になる可能性があります。
当面、ドル円76円台から脱出してますね。
っと思ったら、76円台をまた、伺いだしてる。(笑)